東京タワー

今年の春に一緒に東京タワーを見た卒業生が
メッセージを投稿してくれた。

色々な苦しみや生きづらさを抱えたまま
社会に出るということに関して、
私はずっと考えてきました。

完全に保護されたのが19歳の時でした。
四つ葉に出会えたのは20歳の時ー。
19歳まで保護されなかった私は、
保護されて入った「シェルター」という
24時間大人がつきっきりで面倒見てくれる
〝大人の保育園〟のような場所が1番居心地良く、
私が落ち着くまで力がつくまで
ずっとそこに居たい!と強く思っていました。
というのも、
四つ葉に来てから施設で育った子との差を大きく感じ、
四つ葉はもう少し大人になってから
来る場所だと思ったからです。

でも、時間は待ってはくれません。
シェルターからの卒業、四つ葉からの卒業、
就職と自立の為の壁がどんどん迫ってきます。
生きてく為にはお金は必要だけど、
頼るところがないから自分で稼ぐしかないんです。
自分を誤魔化し誤魔化し働き続けました。

ずっと〝大人の保育園〟で癒されることを求めながらー。

自分を誤魔化しながらなんとか働き続けることが苦しくて、
いつになったら元気になれるの!と号泣しながら訴えていました。
だけど、少しずつ少しずつお金があることで出来る楽しみを感じれたり、
お金の管理が出来るようになる喜びを感じれたり、
自分でも稼げるんだという自信を持つことが出来たりと
ポジティブになれることも増えてきました。
そして気づきました。

いつの間にか誤魔化しなんて必要なくなっていることにー。

私は私なりに考えたことは、
働ける時に働いて限界が来たら無理せず辞めるということです。

ただ、辞めるとなると貯金が必要だから
なんとか働き続けなくちゃ💦なんて、
そう肩肘張って生きる必要なんてなくて、
その為に杉山さんがいて、四つ葉があるんだと思います。

自分を誤魔化しながら社会に出るのは
息継ぎ無しで泳ぎ続けるのと同じくらい苦しいです。
だから、苦しくなったら辞めるという勇気を持つことが大事なんだと思います。
そう思える帰れる場所、気持ちを話せる相手が必要なんだと思います。

私はきっと虐待を19年間受けてきたからこそ、
常識に囚われない強さを持ち人生の選択が出来るんだと思います。
だから、私はこの苦しみや痛みは
個性であり宝物だと今になっては辛い時でも思えています。

彼女が辛い時でも思えるようになるまでに
流した涙はすでに一生分なのでしょう。

四つ葉にとって、あなたたちが宝物です。

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