巣立ちの日🌸

３月４日（金）、高等学校の卒業式がありました。

四つ葉に入居している若者も巣立ちの日を迎えました。彼は家庭の事情により四つ葉で生活を始めました。日中はアルバイトをしながら、夜間は高校に行き勉強に励むという生活を続けました。単位を取得し、卒業ができると分かった時は、彼自身もホッとした様子でしたが、四つ葉のスタッフも本当に喜びました。

卒業式のために仕立てたスーツを大切にし、「もうすぐ卒業式や」と数日前からスタッフにも声をかけていました。

「よく頑張ったね」と言うと

「うん。めっちゃ頑張った。長かったわ～」と。

長く感じるのは、３年間の一日一日が、どの日もいろんな意味でドキドキワクワクの楽しいことがあり、一方で、しんどいことも逃げ出しそうになることもあったから。いろんな体験を積み重ねて、思い出がたくさん詰まっているからこそ長く感じるのだと思います。

卒業式のこの日は、スタッフもそわそわしていました。四つ葉を出発するときに記念撮影♪

卒業式では、学生生活を振り返るDVDを見ました。

普段、彼から学校の話題は出ることは出るのですが、そんなに多くは語りませんでした。しかし、DVDでは校外学習や様々な授業の様子が映し出され、友人や先生たちに支えられていること、そんな仲間に恵まれて高校生活を楽しんでいたことが改めて分かりました。

保護者席から見守る彼は終始堂々としており、卒業証書授与で名前を呼ばれたときは思わず目頭が熱くなりました。証書を受け取る姿は一回りも二回りも大きく成長したと感じました。

中学の卒業式には出られなかったという彼。高校の卒業式に出席する喜びはひとしおだったと思います。

卒業式で一番感動したことは？と聞くと

「先生から『おめでとう』って言ってもらったこと」とのことでした。


４月からは「将来の夢」に一歩近づくため、専門学校生になります。

彼は、「楽しみでしようがいない」とのこと。

言葉とは裏腹に、新しい世界へ踏み出すことに対する不安もあるのではないかと思います。でも大丈夫！。高校を卒業することができたというのは彼の一つの成功体験であり、不安を払拭できる大きな財産になっていると思います。

私たちスタッフは、彼の成長をこれからも見守りたいと思います。

卒業式は人生の一大イベント。私たちスタッフがその喜びを彼とともに共感することができて本当に良かったです。素晴らしい一日でした。卒業、心からおめでとう！